心に届けるメッセージを「絵」として表現するには、
曇りの無い澄み切った心と、研ぎ澄まされた感性が重要だという事を、
改めて感じさせてくれた。
■ご職業についてお聞きします。イラストレーターとお聞きしましたが。

雑誌に掲載する時だけ、イラストレーターという肩書きをつけています。
自分の中では、その言葉に捉われないようにしています。
だから「アーティスト」というスタイルでもなく、ただ絵を描いていたいのです。

■作品に対する思い入れなどを教えてください。
最初に「作品をこうしたい」という目的地は決めません。
作成時に感じる「光」の様なものは大事にしていきたいですね。
時間をかけずに出来上がる作品から、時間をかけてゆっくり仕上げる作品までそれぞれです。
絵を描くことの魅力は、「自分すらも超えた存在」に出会い、表現できることなので。

■作品のココを見てほしいというところはありますか?

「描いた瞬間から手放せ」という教えがあります。見る事は絵を見る人に任せています。メッセージを感じる点はそれぞれに違うから。例えば、赤と青、曲線と直線でもどちらにポイントがあるかは、絵を見て感じる人によって違うので、その人が持っている感性にお任せしたいと考えています。描いている時は、私自身は単なる「大きな光を表現するための道具」にすぎないので、描き上がった後、「私」という媒体はいらないのです。結局は、紙の上には「私」は必要ないのです。
作品名「まどろみ」 作品名「死者へ」
■大変だったことを教えてください。

人の心に何も届かない、感じてもらえない時は自分の無力さを感じます。
大きな存在を絵に表現して、それを観る人に感じ取ってもらうのは非常に難しい事です。
しかし、自分の我を取り去り、より強い光に身を任せながら描くことは、私にとって生涯のテーマですから、追求していきたいです。

■今後挑戦していきたいことはありますか?

医療の面でアートを発展させていきたいですね。
個人を表現するための芸術ではなく、誰かのための芸術。
作品に触れ、体感してもらうことで「魂が充実する」ということに役立つのではないかと思います。

「個」にとどまる芸術は、20世紀で終わったと思っています。
これからは、「大きなものの愛」を循環させる芸術が必要なのではないでしょうか。

一番好きな芸術家は、棟方志功 さんです。美にとり憑かれているように思えて。
死ぬ直前までに一枚でいいので、ものすごく光を感じる絵を描きたいですね。
作品名「veil」(ベール) 作品名「青の瞑想」

■では次に、学生時代についてお聞きします。どんな学生でしたか?

明るい性格でしたね。みんなに笑ってもらう事が好きでした。
教室の中で寂しかったという事は無かったですね。とても楽しかったのを覚えています。

■学生のうちにやっておきたかったことは何ですか?

やりたい事は、だいたいやった気がします。
でも、10代のうちに本物の絵画、名画、文学にもっと触れたかったですね。日本画の勉強を10代の頃からしてみたかったです。

和風のものに魅力を感じ心が惹かれますね。
日本の文化や、仏像などを多くの人が馴染みやすいものとして表現していきたいなと考えています。

技術は表現をサポートするためのものですから、もちろん技術向上は大切ですが、それ以上に大切なことは美しいものをキャッチする感性を高めることだと思います。
美しいものを観て、素直に美しいと感じられる心が大切なのではないでしょうか。        

作品名「青の瞑想」 作品名「死者へ」
■では最後に、このサイトを見ている方に向けて一言お願いします。

「こういう表現者がいるんだ」と認識してもらうだけで感謝です。
人それぞれに絵を見て感じる事は様々ですが、もし心に届くポイントがあったとしたら、とても嬉しいです。
ありがとうございました。

【手塚さんが描かれた絵のご購入をお考えの方へ】
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後ほどご連絡を差し上げます。
手塚越子 プロフィール
札幌市出身。
幼少の頃から自然と絵と触れ合う時間が多かった為、絵を描くということは、ごく自然な流れだったという。
「作成時に感じる「光」の様なものは大事にしていきたい。」「ただ絵を描いていたい」というスタイルを貫く。
今後は、医療の面でアートを発展させたいと考えている。
近況

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