自分の生活すべてが写真に変わる。
一瞬を逃さない為にこれからもファインダーを覗き続けていきますよ。
■写真を撮るにあたり大変なことは?

一枚の写真を撮るのに1時間半。
冬の寒さは特に身に染みるが、ファインダーを覗いている時は
寒さを忘れ、ファインダー越しに見える世界が寒さを忘れさせてくれる。
でも、僕はデジカメではなくて、フィルム(ポジ)だから、現像に出すまでは仕上がりが、わからないっていう事もあって、2〜3枚しか良い写真が無いってことだって日常茶飯事。
■今後の目標はどんなことですか?

個展は毎年、写真集も定期的に発売していきたい。
東京などの大きな都市でも個展がしてみたい。写真と言葉の表現、写真詩集も今後作製していきたい。
新しい形の写真集だと思うので是非挑戦してみたいですね。
海外で撮影してみたい場所をあげるとするならば、
国土の大部分を山脈、氷、火山などが占め、とりまく海とともに豊富な大自然が魅力の『アイスランド』。
日本には無い自然の光景、氷河、大地の割れ目、オーロラ、
白夜などを、直接肌で感じ、撮影してみたい。
■出来上がりのイメージはあるのですか?

うーん、失敗を重ねて、撮り続けていると、失敗も少なくなり、
撮影前にイメージしていたものに近いものが撮れるようになりましたね。写真を撮っていると、モノの見方が多面化できるようになりましたね。日常の生活の何気ない場面も写真にすると...と考えてしまう。
今カメラがあれば...と思う事もしばしばです。
■写真を撮る上でのアドバイスがあれば教えて下さい。

シャッターを押すと、自分の気持ちがそのまま写真として出来上がるんです。モノを見て感じる事。自分のスタイルを出していくことが重要ですね。自分のありのままを表現できるものがカメラ。人の心まで映してしまいますからね。良いイメージは頭の中だけで作られるものではなく、心で作られるもの。良いアイディア、明確なコンセプト、説得力のあるコミュニケーション、そして頼れる道具―これらは無視できない項目ですね。自分の表現としてシャッターを切って欲しいですね。
■目指しているものは?

カメラマンではなく、写真家を目指す。
写真の歴史はまだ200年ほどだから、まだまだ可能性はあると思います。そう考えると、まだまだ見た事のない世界(表情)が見れるんじゃないかって思います。


■フィルムとデジカメではどう違うのですか?

デジカメを否定する訳ではないけれど...
デジカメで撮影するとデータというものがリアルさを感じないんです。
フィルムが持つ、"光"を重視したい。
フィルムは一発勝負なのですが、今後もフィルムで撮影を続けたいですね。

−デジカメの方が撮影後修正とか出来ますけど、その方が便利ではないですか?

確かに、修正は出来ますけど、データならではのノイズのようなものが入るんです。
フィルムはありのままの世界を写すから、僕はフィルムを使いますね。
■ファースト写真集が発売されていますが、反応はどうでしたか?

2004年11月、写真集「SPATIALITY」を新風社から発売しました。
街の雑踏で生活している人が、我が家に帰り、落ち着いた時に、この写真集を開いてもらって、心から落ち着いてもらえるような写真集を作りたいと思って作ったんです。
以前、こんなことがありました。ある女性が、写真集を見て、『この写真集に載っている写真は現実離れしている』と言った事があったんです。
しかし、僕は彼女にこう言ったんです。
『これが本当の世界(現実)なんだよ。』
『知らないだけで、本当の世界(現実)はこうなんだ』という事を伝えたいんです。日常ではなかなか表せない地球の表情、それは一瞬一瞬で表情を変える。だからおもしろいんです。二度と同じ表情は撮れないから。
『北海道にはこんなに綺麗な場所がある、こんな夕焼けを見れる』なんてと思って欲しいし、もっと北海道を感じて欲しいですね。北海道の写真のイメージを変えたいんですよ。
■写真家になる前は何をしていたのですか?
実は、3年前は花屋さんに居たんですよ。ススキノのお店などで花を活けてました。
その時の経験が、カラーバランスなどの経験に役立てられていると思いますよ。
最近では ブライダルの撮影もさせて頂いていて、かけがえの無い一瞬を撮影する。
と言った事もしています。
ブライダルでは、多くの判断力が必要とされる。失敗は決して許されないので、緊張しますよ(笑)
■目指している写真家は?
ドイツ人のボルフガンス・ティルマンスという写真家。
一昨年東京で行われた写真展を見て衝撃を受けました。名前格好良くて(笑)
僕のコンセプトは、「北海道の夜の風景」をメインで写真を撮っている。
肉眼・映像でも見えないものを表現していきたい。
ファインダーの黒さと、現像した時の楽しさは何ものにも変えられない。
海外の写真と見間違われる程。自分の生活すべてが写真に変わる。
一瞬を逃さない為にこれからもファインダーを覗き続けていきますよ。
黒田 拓 プロフィール
釧路市出身、30歳。
一眼レフとの出会いは意外にも早く10歳。1番最初に写したものは、花火をしている写真。
その時の衝撃が全ての原点。そして、独学でカメラの仕組み、光を学んだ。
2004年11月、写真集「SPATIALITY」を新風社から発売。
札幌の他、 これから東京などでの個展もしていきたいと語る。
今後の活躍が期待できる新鋭写真家。

PHOTO CRUSH
http://www.h7.dion.ne.jp/~p-crush/

近況
2006年9月15日には、4丁目プラザ7Fの「4プラリアライズ」に出展する。

「4プラ・リアライズ・エクスプレス展」
日程/2006.09.15(金)〜19(火)
時間/10:00〜20:30
場所/4丁目プラザ 7F 4プラホール

写真集は2作目を発表したい。
全国の書店での取り扱いの他、インターネットでも購入が可能だ。